「お財布」の在り方自体が多種多様になっている昨今ですが、やっぱり多くの方にとって毎日手にとる、大切な道具のひとつですよね。
「できるだけコンパクトに、必要最小限にしたいけど、素材感や手しごともじっくり味わいたい。」
そんな思いに応えるべく、ソメスサドルとしてどんな製品がいいのだろうと考えて、試行錯誤してできたのが、「フロイント L字コンパクト財布」です。
素材選びにも検討を重ねて行き着いたのは、ソメスのアイコンバッグ「ドレッサージュ」シリーズに使用しているヌメ革。
ブランドを代表する鞍型バッグは、馬具づくりのスピリッツを体現する革そのものの上質さと、曲線や立体的な縫製でもなんら問題のない堅牢性を兼ね備えています。
「ドレッサージュ」では数年前に現在の革が定番素材になっていますが、それまでも多くの革を試し選び抜いた、最も信頼できる革のひとつです。
ピット槽でじっくり時間をかけてなめされたタンニンレザーは、革本来の素材感を引き立てつつ、しっかりとコシを持たせているので、簡単にはへこたれません。
そして、一番の魅力ともいえるのが染色。なめしと同様にじっくりと染み込ませて仕上げたブラックとワインは、革の奥まで透き通るような不思議な深みがあるカラーリングです。
ひとことに「光沢」と言っても様々ですが、あたたかみのある質感によって、他にはないこの革ならではの輝きを放ちます。
少しずつ変化する手触り、使うほどに増す艶、育て甲斐のある「味わい深い」革です。
関連記事 ヌメ革とは|革の魅力と特徴手のひらに持ったときのサイズ感、小さめバッグにも収まり持ち運びしやすい薄さ。機能とサイズを天秤にかけながら、サンプルを試作、微調整を重ねました。
お札と小銭が出し入れしやすいようある程度開き、でもかさばらないマチ幅を実現し、カードポケットは内側両面合わせて6つ。
つかみやすいファスナー引手は、1枚革に手縫い。さりげなくも馬具ブランドらしいつくりになっています。
使いやすく機能性が高いこと、無駄を省きストレスなく使い続けられること。
馬具づくりを続けてきた手と感性からできた製品は、きっと「道具としての用の美」を感じていただけるはず。
「鞍」は、直線はもちろん、曲線や立体的な縫製が随所にある、複雑な技術でつくられます。フロイントL字コンパクト財布には、そんな「鞍づくり」のメンタリティを込めて、本体表面の革の繋ぎ目をあえて曲線にデザインしました。
手のひらサイズの小さな1ピースですが、そこから広がる素材と手しごとの奥深さを、ぜひ味わってください。
FR-79
フロイント L字コンパクト財布
color: ● ブラック /● ワイン
27,500円(税込)
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