ビジネスバッグのスタンダードとは。ブリーフケースが圧倒的に主流だった時代から、今やスタイルに合わせてトートバッグやバックパックと多様化しています。
特にバックパックは手が空いて、容量が多くても負担が少なく持ち歩ける。アクティブなビジネスマンにとっては心強いアイテムである一方で、少しカジュアルダウンしたスタイル向け、というイメージは未だ拭えません。
ブリーフケースを持つような、きちんと感を損なわないバックパックをつくれないか。
ソメスの代表的なブリーフケース「イノベーション」をベースに、新しいバックパックをつくりました。
▶︎イノベーション ブリーフケースの木枠を使った組み立て
背負った姿で印象的なのは薄さとシンプルなデザイン。シリーズのデザインを引き継いだ、丸みあるコーナーと、無駄が無くスッキリとしたデザインは、ソメスならではの製法によるもの。木枠を使って革を貼り合わせ、スイングミシンでバッグ本体の外周を一周ぐるりと縫い上げます。
▶︎スイングミシンはアームが動くことで縫製が途切れず立体的に縫うことができる
全体の形を決める貼り合わせは細部の革のひと折りまで丁寧に。さらにスイングミシンは角度調節など細かな操作がステッチの仕上がりを左右する難しい縫製。ソメスでも扱える職人は限られます。
本体のフォルムは、PCや書類その他小物もスッキリと納められるように、底幅を少し広げた台形型にしています。
ボトルやペンケースなど細かなアイテムを収納しやすいだけでなく、見た目にもバランス良く安定感を感じられます。
内装のポケットは両面に。マチ付やファスナー付など使い分けていただけます。取り出す頻度の高い鍵やパスなどは、アクセスの良いバックポケットがおすすめです。
さらにイノベーションシリーズで特徴的なのが、馬具のサドルホルダーをベースにしたハンドルです。鞍上でバランスを崩した時の命綱にもなるサドルホルダー。強い負荷を支えるために、厚く堅牢な革芯を革で巻き、端を手縫いで仕上げる仕様をバックパックにおいても引き継ぎました。
既存のイノベーションブリーフケースでは、風合いの異なる2種の革でお作りしているとおり、バックパックでも同じ素材を採用しました。
細かな型押しは、「キリコスタ」と呼ばれる革。厳選された牧場で飼育された100%北海道産の牛を使用しています。
側面やハンドルなどの付属部分の革も贅沢に、ソメスのダレスバッグ本体に使う、上質なタンニン鞣しの革を合わせました。
基本のお手入れは乾拭きやブラッシング、乾燥が気になってきたらワックスでのケアがおすすめ。使い込むうちにシボの凹凸も艶を増し、より奥深い表情をお楽しみいただけます。
フランス最古のタンナーが仕立てる「バラニール」と呼ばれる革。タンニンの割合を多くしたコンビ鞣し、多量のワックスとオイルで仕上げています。
表面加工を極限まで抑えているので、自然由来のシボやトラ目がランダムに入り、バッグ1つ1つ異なる表情が魅力。摩擦や水に強く扱いやすい素材なうえに、使い込むうちに経年変化も楽しめます。
商談などビジネスの場面では重要な第一印象。身だしなみにはスーツはもちろんバッグも重要なアイテムです。
新しいバックパックレザーの素材感とスッキリとしたデザインで立ち姿をスマートに、誠実でデキる男の印象を添えてくれそう。ブリーフケースに替わる新たなビジネスの相棒に選んでみてはいかがでしょうか。
※記載価格はすべて税込です
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