ソメスサドルのブリーフケースとしては最高峰、技術と経験値を惜しみなく注ぎ込んだ「イノベーション」シリーズ。
職人の技術と、馬具由来のエッセンスを交えて仕立てるスマートなデザイン。素材とディテールで魅せるビジネスバッグです。
良質な素材で機能性の高いブリーフケースは、相手に好印象を与える心強い武器になることは間違いありません。良いビジネスバッグとスーツで品良くまとめれば、良い機会を得られるチャンスも増えることでしょう。
2023年「イノベーション」は素材と仕様を見直し、新たに生まれ変わりました。
秋には型押し革のデザインをリリース。本体には北海道産の牛の原皮を使いコンビ鞣しして、仕上げに型押しを施した艶やかな革を採用。マチやハンドルなどの付属部分には上質なタンニン鞣しの革を合わせました。
そして今回新たにご紹介するのは、より上質な素材を合わせた至極の一品です。
フランス最古のタンナーが仕立てる「バラニール」と呼ばれる革。
タンニンの割合を多くしたコンビ鞣し、多量のワックスとオイルで仕上げています。
表面加工を極限まで抑えているので、自然由来のシボやトラ目がランダムに入り、バッグ1つ1つ異なる表情が魅力。摩擦や水に強く扱いやすい素材なうえに、使い込むうちに経年変化も楽しめます。
さらにサイドとハンドルには、ソメス厳選のブライドルレザーを合わせました。
馬具をつくるソメスが馬具使用の基準でヨーロッパ中から厳選しています。
繊維がぎゅっと締まりとても丈夫でありながらしなやかさも併せ持っている本物のブライドルレザーです。
同じ多脂革でありながら、タンニン舐めしとコンビ鞣し、それぞれ違った表情のコントラストが全体を引き締め、鞄全体の風合いをより引き立てます。
▶︎ハンドルの断面。間に分厚い革芯を挟んでいる。
新しいイノベーションで目を引くのがハンドルのデザイン。
鞍のサドルホルダーをハンドルに採用しています。
サドルホルダーとは、騎乗した人がバランスを取るために握るハンドルのこと。
初心者が慣れない動きに合わせて強い力で引いても耐えられるよう堅牢に作られています。
厚口のブライドルレザーと、革の芯を合わせた分厚い面は通常のミシンでは縫えないため、厚みある革でも対応できる馬具用のミシンで縫製します。
▶︎通常のミシンでは難しい分厚いパーツを、馬具用の太い針と糸で縫い合わせる
縫い合わせた後は鉋で面取りしてから機械でコバ磨き、そしてコバ塗り、金具と合わせて手縫いと手作業の工程を重ねます。
ただの“ソメスらしい馬具のモチーフ”ではなく、負荷の掛かりやすいハンドルだからこそ、馬具の堅牢さを活かしたデザインなのです。
従来よりも太めのハンドルはたわみにくく「持ちやすくて疲れない」という声をいただきます。
芯を革にしたことで、使い込んでも伸びにくく、だんだんと手に馴染んでいくのです。
フォルムの美しさを左右する成形の作業。
革はひとつひとつ個体差があり均一ではない素材のため、職人の経験と感覚から生まれる緻密さに頼らざるを得ない重要な工程です。裁断されたパーツを順に縫いあげれば出来上がりというわけではありません。
コーナー部分は革を均等に折り込み、サイドの革を貼り合わせていきます。
そのシワのない美しいコーナーの作りにも、職人の技とプライドが込められています。
工程の終盤では「スウィングミシン」と呼ばれる特殊なミシンを使い、通常のミシンでは縫うことができないこの特殊な形状のバッグを縫いあげていきます。
アームが360度回転するこの特殊なミシンは、まっすぐ等間隔ピッチで縫うだけでも難しいため、ソメスの工場でもごく一部の職人しか扱うことができないほど高難度の技が必要です。
私たちスタッフが「鞄屋さんが作れない鞄」と表現する理由がここにあります。
このバッグには、馬具作りで培った
・人命を守るための堅牢さ
・人馬一体を実現するための繊細さ
といったソメスサドルならではのものづくりが存分に活かされているのです。
新「イノベーション」は2サイズ。
タブレットや手帳など、小さなアイテムでまとまる方はコンパクトブリーフ。ノートPCや幅のあるファイルなどを持ち歩く方には一回り大きくマチの広いブリーフケースがおすすめです。
内装生地は品あるグリーンの人工スウェードで統一し、ポケットは全7箇所と豊富に揃えました。
あなたのスタイル、使い方、お好みに合わせてお選びください。
馬具づくりで培った技術でつくるビジネスバッグ。
上質な素材を熟練の職人の手で仕立てた新しいイノベーションは、あなたの魅力を引き立てる唯一無二の相棒になってくれるはずです。
お近くに実店舗がございましたら、実際にお手に取ってご覧いただくのもおすすめです。
店舗スタッフが製品について丁寧にご説明いたします。
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